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到達圏探索とルート検索の違い

NAVITIME APIでは、通常のルート検索APIである「/route_XXX」とは別に、「到達圏探索API(/reachable_XXX)」という機能を提供しています。

到達圏探索とは、ある地点から所定の時間、または距離で到達できる範囲を求める機能です。
使用例としてはある地点(自宅や学校など)からの距離や所要時間(電車の乗換回数なども含む)の上限を決めた物件等の探索が挙げられます。

tips_到達圏探索活用シーン

ナビタイムジャパンの到達圏探索機能は、移動手段を「車・自転車・徒歩・電車」から選択することができ、到達可能な地点や駅の情報を取得することが可能です。
複数の移動手段(特に電車を含む)に対応している点が最大の特長となります。

通常のルート検索は出発地から目的地へ向けた方向のみが検索対象ですが、到達圏探索では出発地点周辺360度の範囲内すべてを検索対象とします。
デフォルト設定では検索範囲を10度ずつに区切った36個の扇形とみなし、それぞれの扇形の中で最も遠くまで到達できる地点を一度に検索します。この結果、最大36地点の緯度経度が出力されます。

到達点について

検索範囲の扇形の中で到達可能な地点や、駅が存在しない場合は、出力される地点の数が少なくなることがあります。 例えば、検索範囲の扇形の中に鉄道路線や駅が含まれない場合は、到達可能な駅自体が存在しませんので結果に出力されません。

tips_到達圏の検索範囲分割

到達圏探索API(/reachable_XXX)のパラメータにある「partition_count」を指定すると、検索範囲を任意の数に分割することもできます(デフォルトは36分割)。
「partition_count」は移動手段が車、自転車、徒歩の場合に指定が可能です。

到達圏の形状について

ある扇形の中での到達点の位置が、周辺の到達点と比べると大きく異なることがあります。例えば、川があるのにその扇形の範囲内で橋がなく、 向こう岸に渡れない場合は川の手前が到達点となるためです。このような場合、到達圏が極端に歪な形となることがありますが、こちらは仕様となります。

到達圏探索を用いた機能について

到達圏探索API(/reachable_XXX)は、あくまで到達可能な地点(または駅)の位置のみを出力します。その結果を地図上にプロットしたり、特定の施設が到達範囲内に存在するかどうかを判定する、といった機能はありません。それらの機能はお客様側で実装していただく必要があります

下図は(株)ナビタイムジャパンから車で5分で行ける範囲を示した例です。

tips_到達圏の表示例

地図への描画方法は、 こちらのTips をご覧ください。