導入事例 - S.RIDE株式会社様
NAVITIME SDK
S.RIDE株式会社様
用途:タクシードライバーアプリ「S.RIDEドライバー」でのご利用
ソニーグループとタクシー事業者によるジョイントベンチャーとして設立され、「タクシー事業者による、タクシー事業者のためのプラットフォーム」の理念の元、タクシー配車サービスを中心に事業を展開されています。
2022年5月より、S.RIDE様ではタクシー乗務員が利用するドライバーアプリ「S.RIDEドライバー」の提供を開始されました。
このアプリではNAVITIME SDKを導入され、S.RIDEからの配車やネット決済に加え、タクシー乗務員の業務を支援するためのスポット検索やルート検索、地図表示、音声によるルート案内などのカーナビゲーション機能を実現されています。
NAVITIME SDKの導入背景やその効果などについて、ドライバーアプリの責任者様、企画担当者様、開発担当者様へお話を伺いました。
Q. 現在の取り組みについて教えてください
配車サービスを主要都市に展開。タクシーと交通全体の移動体験に取り組む
当社はタクシー利用者とタクシーをマッチングする配車サービスをはじめ、タクシー後部座席のタブレットによる広告事業やソニーペイメントサービスとの連携での決済代行事業、AIによるタクシーの需要予測など、タクシー事業者を支援するプラットフォームを提供しています。
配車サービスについては、東京で10,000台を超えるタクシーに対応しており、東京の法人タクシーの約40%をカバーしています。名古屋、大阪、千葉、埼玉、神奈川、茨城でも導入しており、その他主要都市での導入も進めていきます。
タクシー車両のラッピングにより認知していただく機会も増え、直近で配車サービスの月間利用者数が過去最高を継続しております。
また、ジャイアンツタクシーのようにスポーツ観戦とセットにした移動体験サービスをはじめ、コンテンツIPと連携した新しい移動体験にも力を入れています。
一次交通事業者各社との連携も進め、鉄道の予約からタクシーの手配までシームレスな移動体験の実現に取り組んでいます。
(事業部長 橋本様)
Q. NAVITIME SDK導入の背景について教えてください
統一されたUXと最新の地図によるナビゲーションにより乗務員の業務を支援
それぞれのタクシー事業者様で独自に地図・ナビゲーションシステムを利用されていますが、地図やナビがアップデートされず、古いものを利用し続けているケースがあります。
中には、自分のスマートフォンでナビタイムのカーナビアプリを個人契約し会社支給のサービスとは別に利用している乗務員の方もいらっしゃいました。
こういった、乗務員に対して必ずしも利用しやすいシステムが提供されていない状況を課題に感じていました。
当社ではソニーグループの企画エンジニアやデザイナーが携わって各種ビジネスを展開しています。
そのため、ソニーのデザインやUI・UXにこだわった、乗務員の業務を支援する最適なシステムを提供したいと考えました。
その中で、通信で常に最新の地図が使える高精度のナビゲーションと、配車機能が一体となった乗務員向けドライバーアプリを実現することになりました。
(企画マーケティング部 シニアプランニングマネージャー 高橋様)
Q. NAVITIME SDK導入の経緯や決め手について教えてください
高精度のナビと、ベストなUXを実現できる開発の自由度・開発のしやすさ
何社かが提供している地図・ナビゲーションの開発ソリューションをいくつか選び、タクシー乗務員にも実際に試してもらい様々な面から比較・評価を行いました。
その結果、地図やナビゲーションの精度はもちろん、カーナビとしての使いやすさ、SDKの開発のしやすさが決め手となって、NAVITIME SDKを採用しました。
乗務員からは交差点付近の道路表示や、一方通行など交通規制の視認性のほか、長時間外で業務する際に非常に役に立つということで公衆トイレの場所が分かるといった機能が特に好評を得ました。
乗務員に最適なUI・UXを実現するために当社でカスタマイズして活用できるかも重視していましたが、NAVITIME SDKは開発の自由度が高く、当社でこだわったデザインを実現することができました。
また、提供されるサンプルアプリやサンプルのソースコードが充実しており、それらを活用することで非常に短い期間で開発できたのも良かったです。サンプルの中でナビゲーションに必要な機能が網羅されており、容易に理解して実現することができました。
開発に際しては、問い合わせへのレスポンスが速いことも大変助かりました。
(開発運用部 アプリケーションアーキテクト 小澤様)
Q. NAVITIME SDK導入の効果について教えてください
乗務員の要望に応えるドライバーアプリがスピーディに実現できた
事前にタクシー乗務員の要望をヒアリングしていましたが、それらに応えるアプリを実現することができました。配車機能も含めアプリ全体の使い勝手も良いものになりましたし、ナビゲーション単体としても高性能なものを利用できるようになり、乗務員には喜んでもらえていると感じています。
ご担当者様より
今後もドライバーアプリが使いやすくなるよう改善を進めていきます。特にデジタル化が進んでいない地方の小規模事業者様にもご導入いただき、乗務員が働きやすい環境づくりを進め、タクシー業務のDX推進を支援していきたいと考えています。