導入事例 - サンネット物流株式会社様
NAVITIME WebNAVI
サンネット物流株式会社様
用途:配送先までの大型車の音声ナビゲーションとしてご利用
樹脂物流事業者として、「安全」で「安心」して頂ける品質で、「安定」的に製品・貨物をお届けする事を企業理念とし、高品質なサービスと、独自の物流DX導入により効率的で低コストな物流を、社員一丸となりご提供されています。
創業以来、お客様の増産、拡販により多様化するサプライチェーンに対応すべく、増資・設備増強を重ねると共に物流ネットワークを全国規模へ拡大されてきたサンネット物流様。
お客様からお預かりした製品・貨物を指定された日時・場所に安全かつ品質を維持し、円滑にお届けすることに取り組まれている中で、2022年10月より、NAVITIME WebNAVIを本格利用開始いただきました。大型車を考慮した音声ナビゲーションで、配送先までの安全運転を支援されています。
NAVITIME WebNAVIの導入背景やその効果などについて、関係の皆様へお話を伺いました。
Q. 現在の取り組みについて教えてください
2024年問題に向けてプロジェクトを立ち上げ、様々な検討を実施
当社は、樹脂物流事業者として、安心安全・高品質を最重要に考え、誤出荷・誤納入を防止するための独自の物流システムの開発も行いつつ、安定的な輸送に取り組んでいます。
SDGsなどプラスチック削減への要請が高まっていく中、樹脂以外の貨物輸送にも対応していく必要があり、また物流業界における2024年問題(※)にも直面しています。
そこで、若手社員を中心にプロジェクトを立ち上げ、どのようにクリアしていけばよいかを試行錯誤しているところです。
他の物流会社と比較し大規模ではない会社だからこそ、決断、実行がスピーディーに行える。他社では真似できないことをいち早く対応していくことが重要だと考えています。
今回のNAVITIME WebNAVIの導入についても、そのプロジェクトの中で対応しようという声が若手社員よりあがり、開始に至りました。
※2024年問題:働き方改革関連法により、2024年4月1日以降にトラックドライバーの労働時間に上限が設定されることで発生する諸問題のこと
Q. NAVITIME WebNAVI導入の背景について教えてください
毎日200台の輸送がある中、ドライバーが安心してお届けできる取り組みを検討
当社が取り扱う運送は毎日200台程度あります。そのうち9割が委託のドライバーの方です。
新型コロナウイルスの影響により、例えば、観光が激減したため、もともと観光バスのドライバーだった方が、大型車トラックのドライバーへ転身するといったように、トラックのドライバーとして日の浅い方も増えました。
同じ大型の車両を運転するといっても、観光バスと運送のトラックでは運転の勝手がだいぶ違いますし、早く着いても遅れてもいけないなどルールも厳しく、ドライバーの方が気にしなくてはいけない内容が多いです。
当社の取り扱う樹脂は、不純物が混入すると耐久性が低下し重大な問題になるため、誤出荷・誤納入は絶対に防がなければなりません。また2024年問題もあり、特に新しくトラックのドライバーになった方の安心・安全な輸送を支援したいという使命感のもと、配送先までのルート案内を強化する仕組みの導入検討をプロジェクト内で進めてもらいました。
(岩井様、池田様)
Q. NAVITIME WebNAVI導入の経緯や決め手について教えてください
アプリのインストール不要で、大型車を考慮した道案内が簡単にできる
配送先まで、音声でナビゲーションする機能を簡単に導入できるサービスを検討していました。ただ、当社は委託しての運送が9割ということがあり、スマートフォンのアプリをインストールしてください、とドライバーの方へお願いするのは難しいだろうという話になり、アプリではなくブラウザー上で実現できるサービスを探しました。
当初は、ナビタイムではない他社のサービスが候補としてあがっていたのですが、大型車を考慮したルート案内ができないことが懸念でした。トラックでは通行できない幅や高さの道へ誤進入してしまう事故がニュースにもなっているように、やはりトラックを運転する上で、大型車両が通れる道なのかどうかというのは事前に確認できる必要があります。
そこで、大型車を考慮したナビゲーションができるサービスを色々と探しているところ、トラックドライバー向けアプリ「トラックカーナビ」を提供しているナビタイムジャパンが、Web上で動作する音声ナビゲーションサービス「NAVITIME WebNAVI」を法人向けに提供していることを知り、問い合わせを行いました。
もともとNAVITIME WebNAVIは、徒歩・車・自転車・バイク、それぞれの移動手段に適した音声ナビゲーションをブラウザー上で提供するサービスということで、アプリではないという要件は満たしていたものの、大型車には対応していないということでした。
ただ、ナビタイムジャパンでは全国の大型車規制の情報を独自で整備しており、大型車の通行止め・車高・車幅・重量制限などを考慮した検索を各種サービスで提供をしているとのことで、要望を伝えたところ、NAVITIME WebNAVIでも対応してもらえることになりました。
期待通りの案内ができる点、トラックドライバー向けアプリの提供を行っている中で、ドライバーから来るフィードバックを日々サービスへ反映しているという点を評価し、採用を決定いたしました。
Q. NAVITIME WebNAVI導入の効果について教えてください
10月より本格利用開始し、ドライバーの活用が進んでいる
納品伝票につけているQRコードを読み取ることで、配送先の情報の確認ができるようになっており、その中で、NAVITIME WebNAVIを起動し、現在地から配送先までのナビゲーションを利用できるようにしています。
配送先の情報を確認する画面上で、配送先の緯度経度などの情報をパラメータで指定したURLを埋め込むだけで、ほとんど開発することなくNAVITIME WebNAVIを活用することができました。
また、10月から本格的に利用開始したため、ドライバーへヒアリングを行ったところ、既に知っている場所でも確認のため利用しているし、初めて行く場所はルート案内に従うことで安心して配送できるので重宝しているとのことでした。
大型車の運転では様々な点を気にしなければなりませんが、このように簡単に確認できるものを用意したことで、ドライバーの安全・安心な運転の支援につながったと実感しています。
(髙石様、川澄様、大久保様)
ご担当者様より
今回、ご協力いただいたNAVITIME WebNAVIについては、今後長きに渡り活用させていただくツールになると考えております。利用も増えていくと思いますので、今後もナビタイムと連携して、ドライバーの支援につながるような取り組みを検討していきたいです。