ナビタイムのルート検索APIは、なぜ150地点もの多地点巡回が可能なのか?
ナビタイムジャパンで提供している「NAVITIME API」における多地点巡回ルート検索APIをご紹介いたします。
こちらのコラムでもご紹介したように、ルート検索技術はヒト・モノの移動に関わる多くのサービスにおいて活用されています。ナビタイムのルート検索APIは、タクシー配車システム、配送トラックの物流管理システム、交通費精算システムなど多岐にわたってご活用いただいています。
多地点巡回ルート検索APIについて
ルート検索APIの基本機能は2つの地点を結ぶ移動ルートを求めるものです。
実際の用途においては複数の経由地を設定しそれらの経由地を効率的に巡回するルートを求めるケースも多くあります。これを「巡回ルート検索」と呼び、ナビタイムのルート検索APIの機能として従来より提供しています。
ナビタイムのルート検索技術は20年以上の開発・利用実績があり、多くのお客様から高くご評価いただいています。
巡回ルート検索には、指定した順序通りに経由地を巡回する「指定順の巡回ルート検索」と、経由地の指定順を問わず最も効率よく経由地間を巡回する「最適順の巡回ルート検索」の2種類の巡回方法があります。
例えば、下図のように、巡回方法に応じて経由地をどう巡回するかが変わり、異なるルート結果を得ることができます(画像はイメージです)。
実際の用途においては複数の経由地を設定しそれらの経由地を効率的に巡回するルートを求めるケースも多くあります。これを「巡回ルート検索」と呼び、ナビタイムのルート検索APIの機能として従来より提供しています。
ナビタイムのルート検索技術は20年以上の開発・利用実績があり、多くのお客様から高くご評価いただいています。
巡回ルート検索には、指定した順序通りに経由地を巡回する「指定順の巡回ルート検索」と、経由地の指定順を問わず最も効率よく経由地間を巡回する「最適順の巡回ルート検索」の2種類の巡回方法があります。
例えば、下図のように、巡回方法に応じて経由地をどう巡回するかが変わり、異なるルート結果を得ることができます(画像はイメージです)。
現状のルート検索APIではデフォルトの経由地設定数は「10地点」となっていますが、物流系や配送系の業務用途でナビタイムのルート検索APIをご利用いただいているお客様から、
・経由地ごとに到着時刻や待ち時間を細かく設定したい
・経由地の数をもっと増やしてほしい
というご要望を多くいただいておりました。
これらの要望に応えるための新たなルート検索APIとして、2021年4月に「多地点巡回ルート検索API」をリリースいたしました。
・経由地ごとに到着時刻や待ち時間を細かく設定したい
・経由地の数をもっと増やしてほしい
というご要望を多くいただいておりました。
これらの要望に応えるための新たなルート検索APIとして、2021年4月に「多地点巡回ルート検索API」をリリースいたしました。
多地点巡回ルート検索APIをどう実現したか
現状のルート検索APIは、複雑なルート検索の場合は特に計算処理が膨大となりパフォーマンスが低下すること、リクエストURLの長さにも上限があり多くの経由地に対して複数の検索条件を付与することできないこと、などの理由から登録可能な経由地の数を増やすことが困難です。
そこで、多地点巡回ルート検索APIは、これらの制約がない新たなルート検索APIとして設計しました。 ルート検索APIのリクエストをルート検索の「要求」と「結果取得」の2つに分けて非同期で処理する方式を採用しています。
複雑な巡回ルート検索に特化したAPIとなっているため、ルート検索時にタイムアウトすることなく、他のAPI利用への影響も少なくすることができました。そして、API利用時のパフォーマンスへの影響も入念にチェックし、従来「10地点」だった経由地数を最大「150地点」まで大きく拡張することを実現しました。
そこで、多地点巡回ルート検索APIは、これらの制約がない新たなルート検索APIとして設計しました。 ルート検索APIのリクエストをルート検索の「要求」と「結果取得」の2つに分けて非同期で処理する方式を採用しています。
複雑な巡回ルート検索に特化したAPIとなっているため、ルート検索時にタイムアウトすることなく、他のAPI利用への影響も少なくすることができました。そして、API利用時のパフォーマンスへの影響も入念にチェックし、従来「10地点」だった経由地数を最大「150地点」まで大きく拡張することを実現しました。
多地点巡回ルート検索APIの処理イメージ
150もの経由地に設定できる詳細な条件
ナビタイムのルート検索APIは多様な条件設定が可能です。
出発時刻や到着時刻の指定はもちろん、経由地に対する到着希望時刻や滞在時間も設定できます。希望時刻を指定する際には複数の時間帯を設定することができますので、例えば「午前中なら10:00~10:30、午後なら14:00~15:00」とった幅を持った細やかな設定ができるようになっています。業務用途でご利用いただくお客様には特にご好評をいだいている機能です。
また、特に移動手段が車の場合は車両の進行方向を方位で指定したり、指定した場所をドライバーからみて道路の左側にするルート検索も可能です(これは「横付け設定」と呼んでいます)。これらの機能も「多地点巡回ルート検索API」ですべてご利用いただくことができます。
当コラムでお伝えの通り「多地点巡回ルート検索API」で設定できる経由地の上限は150地点です。ルート検索APIを提供している他のサービスで設定できる経由地数は最大でも30地点ほどとなっていますので、150もの経由地を指定できるうえに、それぞれの経由地に対して細かく条件設定ができるという点で、ナビタイムの「多地点巡回ルート検索API」は他に類を見ないものと考えております。
出発時刻や到着時刻の指定はもちろん、経由地に対する到着希望時刻や滞在時間も設定できます。希望時刻を指定する際には複数の時間帯を設定することができますので、例えば「午前中なら10:00~10:30、午後なら14:00~15:00」とった幅を持った細やかな設定ができるようになっています。業務用途でご利用いただくお客様には特にご好評をいだいている機能です。
また、特に移動手段が車の場合は車両の進行方向を方位で指定したり、指定した場所をドライバーからみて道路の左側にするルート検索も可能です(これは「横付け設定」と呼んでいます)。これらの機能も「多地点巡回ルート検索API」ですべてご利用いただくことができます。
細やかなルート検索条件の設定が可能です
当コラムでお伝えの通り「多地点巡回ルート検索API」で設定できる経由地の上限は150地点です。ルート検索APIを提供している他のサービスで設定できる経由地数は最大でも30地点ほどとなっていますので、150もの経由地を指定できるうえに、それぞれの経由地に対して細かく条件設定ができるという点で、ナビタイムの「多地点巡回ルート検索API」は他に類を見ないものと考えております。
配送業務での利用ケース
多地点巡回ルート検索APIを利用するケースとして、配送業務での利用をご紹介いたします。
近年、物流量の増加やドライバー不足により、最適で迅速な配車計画の策定や配送作業の効率化が求められています。これらの効率化を実現するためには、何よりも配達先への訪問時間・その他の作業等に要する待ち時間を考慮した正確な巡回ルートの算出が欠かせません。多地点巡回ルート検索APIは、まさにこのような場合の利用に適したルート検索APIです。
また、大型の配送トラックの場合、普通車向けのルート検索結果だと実際には通行できない箇所などが含まれる可能性もありますが、ナビタイムのルート検索APIでは大型車考慮オプションもご用意しておりますので、車両サイズに合った的確なルートを算出できます。
近年、物流量の増加やドライバー不足により、最適で迅速な配車計画の策定や配送作業の効率化が求められています。これらの効率化を実現するためには、何よりも配達先への訪問時間・その他の作業等に要する待ち時間を考慮した正確な巡回ルートの算出が欠かせません。多地点巡回ルート検索APIは、まさにこのような場合の利用に適したルート検索APIです。
また、大型の配送トラックの場合、普通車向けのルート検索結果だと実際には通行できない箇所などが含まれる可能性もありますが、ナビタイムのルート検索APIでは大型車考慮オプションもご用意しておりますので、車両サイズに合った的確なルートを算出できます。
まとめ
多地点巡回ルート検索APIをご紹介いたしました。
ナビタイムが長年培ってきたルート検索技術やWebサービス運営のノウハウを惜しみなく投入したプロフェッショナル向けのルート検索APIとなっています。お客様の業務用途にあった使い方などのご提案や事例紹介なども可能ですので、ぜひご検討ください。
ナビタイムが長年培ってきたルート検索技術やWebサービス運営のノウハウを惜しみなく投入したプロフェッショナル向けのルート検索APIとなっています。お客様の業務用途にあった使い方などのご提案や事例紹介なども可能ですので、ぜひご検討ください。
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この記事の執筆
NAVITIME API/SDK 記事編集部
株式会社ナビタイムジャパン ソリューション事業
お客様の開発を強力にサポートするAPI/SDKなどのサービスを展開しているソリューション事業部。 サービスのサポートチームや開発担当者が、APIを中心に、その選定方法や使い方など様々な記事をご紹介しています。